「フォルマント兄弟の“お化け屋敷”」は、兄弟にとって初めてのメディア・インスタレーション展示作品である。メディアに媒介された〈いま・ここ〉の経験が持つ不気味な現実性を、昔ながらの「お化け屋敷」という巡回移動する物語形式のなかで、実際に「体験」してもらうことを目指した。語り部は映像となって「現前」する兄弟であり、いま・ここ、現前、現実、メディア、亡霊、機械といった観念の混乱と思索に誘う。5台のパソコンのネットワーク制御により進行する作品の長さは20分弱で、鑑賞者は5人程度のグループで5つの部屋を巡回する。また、体験者には記念として特製「御守」が配付された。
フォルマント兄弟の“お化け屋敷”──Formant Brothers’ HAUNTED HOUSE
ICC企画展「みえないちから」
会期：2010年10月30日（土）―2011年2月27日（日）
会場：NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーA
主催：NTTインターコミュニケーション・センター
企画・制作・出演：フォルマント兄弟（三輪眞弘＋佐近田展康）
映像：平川祐樹、音声：中上淳二、撮影助手：横山達也、書：西川千明
協力；情報科学芸術大学院大学、名古屋学芸大学
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