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ロンドン・グリニッジ大学国際シンポジウムで兄弟大暴れ

 

10/15、16の2日間、ロンドン・グリニッジ大学ICAS(芸術と科学の収斂を目指す新組織)発足を記念する国際シンポジウムに、フォルマント兄弟(三輪眞弘+佐近田展康)が正式招請を受け、パネリストとして堂々プレゼンして参りました。1ヶ月前に決まるという唐突な渡英、しかもシンポ2日間だけ出席してトンボ帰りの慌ただしさ。ぼくにとっては初めてのロンドンでしたが、ビッグベンもウエストミンスターも見ずじまいでした。

 

テムズ河沿いのグリニッジ大学は、UNSCO世界遺産の旧海軍大学の建物をそのまま使っていて、大英帝国の歴史の厚みがどっしり、壮観でした。シンポのテーマは「Clouds and Clocks」、科学哲学者のカール・ポパーの言葉ですね。パネリストは欧米中心の25名、芸術家は少数で、哲学、美学、社会生態学、コンピュータ科学などの研究者がメイン。制限時間内でいっぱい喋ろうとするから、みんな速射砲のごとく高速な英語スピーチで目眩がしました。話は半分くらいしか理解できないものの、いずれも鋭い問題提起や独創的な着想の発表ばかり(だと思う)。

 

そして、われわれ兄弟の発表「録楽と亡霊」は、「フレディの墓/インターナショナル」をめぐっての問題意識や背景の思考についてまとめたもの。手前味噌ではありますが、全発表のなかで一番ウケたと思います。作品も2回かけたのですが満場拍手喝采だったし、ヘタな英語にも関わらず発表もちゃんと伝わったようです。シンポ終了後も「もう一回再生してくれ」とせがまれる勢いで、英語で一緒にインターナショナル歌ってました。いやー気持ちよかったス。

 

そうですよね。良く考えればここはロンドンでQueenを生んだ場所そのものなわけです。またインターナショナルに対する反応も日本とは違っていて、まだまだ生きている歌なのだろうと思います。だから、「フレディが日本語でインターナショナルを歌う」という着想のトンデモなさには、とても敏感だったのでしょう。

 

主催者のオモテナシも申し分なく、本当に充実した素晴らしい2日間でした。帰りの日、少しだけ時間があったので、かのグリジッジ天文台へ。またぎましたよ、軽度0時0分0秒ラインを。博物館展示では天体望遠鏡や機械時計がいっぱい見れて、兄弟的にはこれまた来るべくして来た!感じでした。